不動産購入

住宅ローン、頭金の割合はどれくらい?

マイホームの購入を考えた時、資金計画をどうしようか迷うところです。
借入額を出来るだけ減らすため、頭金が多い方が良いという意見と、計画さえきちんとしていれば0でもかまわないという意見があります。
本当のところはどうなのか、考えてみましょう。

■支払い総額を減らすには頭金があった方が良い


フラット35の場合、自己資金が1割を切ると金利がアップします。
平成28年12月の金利では、年1.100%に対して1.540%と0.44%の差があります。
購入額3500万円としてざっくりとシミュレーションしてみると…

ケース①自己資金350万円(1割)、残り3150万円を金利1.1%で35年ローンの場合
毎月返済額9.1万円、総返済額3797万円+頭金350万円=4147万円

ケース②自己資金700万円(2割)、残り2800万円を金利1.1%で35年ローンの場合
総返済額残り3375万円+700万円=4075万円

ケース③自己資金ゼロ、3500万円を金利1.54%で35年ローンの場合
毎月返済額10.8万円、総返済額4530万円

ローンの返済総額は、借入期間、金利、繰り上げや頭金の有無によって変わってきます。
『出来るだけ借入額を少なく、返済期間を短く』というのが総支払額を減らすコツです。

■頭金の決め方を考える


出来るだけ多くの頭金を入れることを考えたいところですが、頭金を支払った後に、貯金がまるで無くなってしまうのは心細いものです。
6割を越える人が、結婚~第一子の小学校入学のタイミングで家やマンションを購入しています。
妊娠出産時期は、妻が休業せざるを得ない状況になることがありますし、子どもが生まれたことで、いままでの支出計画通りに行かなくなることも増えてしまいます。
思っていたより生活費がかかる、子どもが0歳~6歳の時期と、家を購入時期が重なるので、収支が安定するまでに、住宅購入から3年~5年かかるといわれています。
頭金が多ければ多いほどよいと考えて、貯金がほとんど無い状態になると、ピンチに対応出来なくて、返済が行き詰まるリスクを負うことになります。
そう考えると、手元資金が残らないならムリに頭金を入れない、1割ラインの頭金を入れられるなら考えると良いでしょう。

■手元に資金を残すことも大事


生活が不安定になった時、給料3ヶ月分程度あれば、返済を遅らせることなく対処出来るのではないでしょうか。
子どもが入院といったとき、医療費は補助や給付金が出る場合が多いですが、健康保険対象外の差額分が発生しますし、付き添いでいつも通り節約が出来ないなど、予想外の出費が必要なことがあります。
では、資金を貯めてからにすべきでしょうか?
お金が貯まるのを待っていたら、何年もしないうちに子ども達が進学や就職で家を出てしまうかもしれません。
給料3ヶ月分以上の貯金、あるいは、それに加えて1割程度の頭金が準備出来るのなら、購入を検討して良いのかも知れません。

ブログ不動産関連記事をもっと見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます