昨今の金融緩和により、不動産投資ローンの審査基準、金利、融資枠などが
以前と比べて借り手側に有利な内容となりました。
しかし、具体的に不動産投資ローンの仕組み、金利相場、審査基準などについて、
よく知らないという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、「有利な不動産投資ローンを受けるために絶対に知っておくべき事項」をまとめました。
- 1)そもそも、不動産投資ローンとは何?
- 2)現金一括購入と比較した場合の不動産投資ローンを組む際のメリット・デメリット
- 3)今の不動産投資ローンの金利相場
- 4)審査が通りやすい事情とは?
- 5)サラリーマンの借入れはいくらぐらい可能?
- 6)実際に不動産投資ローンを受ける際の流れ
まず今回は、1)の不動産投資ローンについてご説明します。
1)不動産投資ローンとは?
投資用マンション、一棟アパートなど投資を目的とする不動産を担保にして、購入資金を金融機関から融資を受けることを言います。
住宅ローンと不動産投資ローンとは大きく以下の3つの違いがあります。
◆貸付の目的が異なるため、審査基準が違う
住宅ローン貸付の目的は、個人的に住むための物件を購入する為であるのに対して、
不動産投資ローンは「マンション投資やアパート投資などといった事業」に対する融資となります。住宅ローンは本人の年収など返済能力が重視されますが、不動産投資ローンは事業の採算性や可能性などが重要視されます。
◆住宅ローンと比較して不動産投資ローンの審査が厳しい
金融機関としては、一般的には収入が安定しているサラリーマンや公務員であれば、基本的に住宅ローンを組むことができます。
しかし、不動産投資ローンの場合、マンションやアパート経営を継続していくにあたり、様々な障害が起きる可能性があると想定され、継続的な返済にあたり不安要素が多いと判断されます。
従って、不動産投資ローンの審査基準が厳しいと言われています。
◆金利の設定が違う
以上の理由から、不動産投資ローンの方が金利は高いのです。2016年7月に発表された住宅ローンの金利はマイナス金利政策の影響もあり、変動金利だと0.4〜3%とされています。これに対し、不動産投資ローンの金利は2〜5%ほどです。
お分かりいただけましたでしょうか。
次回は、
2)現金一括購入と比較した場合の不動産投資ローンを組む際のメリット・デメリット
についてご説明したいと思います。
乞うご期待!