不動産購入

不動産購入の頭金はどれくらい?

不動産購入は大きな額のお金が動きますし、一生に一度という方も多いのではないでしょうか。まい購入のときに頭金をどれくらい用意したら良いのでしょう?多ければ多いほど、借入額が減りますが、貯金の余裕がなさすぎるのも困りますよね。頭金の決め方についてお話しましょう。


■基本は1~2割を目安にする

現在、ローン金利は安くなっていますし、フルローンも可能な時代ですから、諸費用や手付金で支払う現金が確保できていれば問題ないでしょう。
・諸費用は、物件価格の7%~10%
・手付は100万円程度が多い
(業者や物件によっては申込み10万円、契約の時にまとまった額)
こうした相場を頼りに、3000万円の不動産購入の場合の諸経費を考えてみると、310万円くらいになるのではないでしょうか。
ちょうど物件の1割強ですね。
フラット35利用者調査の2016年の調査結果の『手持ち金』は…
※(  )は取得金額
・建売住宅購入者:全国313.1万円(3163.1万円)、首都圏337.4万円(3440.3万円)
・中古戸建購入者:全国212.7万円(2193.5万円)、首都圏268.0万円(2607.5万円)
(参考)フラット35利用者調査(2016)
http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf
ちょうど、物件価格の1割程度を手持ち金でまかない、その額は、手付金と諸費用に見合った金額になっていますね。


■頭金を最小限にするという選択肢

しかし、手持ちのお金をできるだけ減らさずに、余裕のある資金計画を立てたい場合もあるでしょう。
・できるだけ頭金をたくさん入れて、支払いをラクにする
・借入額が少なければ利息の支払いが特になる
一般的にはこう言われてきました。
ところが、現在の金利状況は、そこを打った感じはあるものの、フラット35の固定金利、借入額9割超えの場合でも、金利のボリュームゾーンは1.53%。(2017.7月調べ)
将来的に余裕ができれば繰り上げ返済ができますし、もしものときのために、貯金を残して置いたほうが良いと考える人も多くなっています。
他のローンやクレジットカードの金利はもっと大きいですよね。
特に、住宅購入額を2000万円代までに抑えられた場合は、普通に月割で返済額を設定しても、35年ローンなら10万円以内/月におさまるケースが多いのではないでしょうか。


■1年の生活分を残すくらいのバランスもアリ

500万円以上の貯金があった場合、全て吐き出してしまうのでは無く、半分残すくらいのほうが、余裕があって良いかもしれません。
生涯雇用の見通しのサラリーマンの場合には、頭金を多くいれても不安が少ないですが、備えがあったほうが良いと感じるなら、返済額を家計の2割までにとどめて、貯金を温存するという選択肢も検討してみましょう。

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