不動産購入のときには、車等の購入と違って“諸費用込みで”ということは無く、不動産の価格と分けて考えるのが一般的です。そこで気になるのが、“いくら諸費用がかかるのか”ということです。不動産購入に係る諸費用について紹介しましょう。
■不動産購入の諸費用とは?
売買契約を結ぶときの印紙税、登記の費用、ローンに係る費用、取得税や固定資産税、媒介契約ありの場合には、不動産仲介料といった費用がかかります。
売買価格の7~10%程度と言われています。
不動産購入では、大きな額のお金が動きます。価格に対する金額で予想額を出してみると…
・物件価格2000万円なら140~200万円
・物件価格3000万円なら210~300万円
・物件価格5000万円なら350~500万円
ざっくりとイメージが湧いたでしょうか?
『諸費用』という言葉の響きのもつ印象より、なかなか高額だなと感じる方も多いでしょう。
予算を不動産購入代金にすべてあててしまうと、取得税の支払い分が足りないとか、新しい家具やカーテンを買ったら、貯金(手持ちの現金)が無くなってしまった…ということが起こってしまいます。
不動産購入価格に上乗せして、『諸費用』を見ておく必要があるのです。
※以下、物件購入価格2500万円、仲介あり、2000万円のローンを組んだ場合のおよその金額を出してみます。
■不動産業者、税金、登記などの費用
<部兼価格2500万円の場合>
・売買契約書に貼る印紙代
2万円、ただし平成30年3月31日まで軽減措置のため1万円。
・仲介手数料(上限は売買代金の3%プラス6万円プラス消費税)
購入代金2500万円なら、87.48万円が条件の上限。業者所有物件の場合はかかりません。
・固都税の清算金
1/1時点の所有者が請求を受ける。このため、取得日から日割りで元の所有者に払い、精算します。数万円~10万円程度。
・登記費用(登録免許税+司法書士報酬)
固定資産評価額に税率をかけて求めます。司法書士報酬は10万円程度が一般的です。
評価額によりますが30万~40万円程度の金額になるのではないでしょうか。
(参考)No.7191 登録免許税の税額表
https://www.nta.go.jp/taxanswer/inshi/7191.htm
■ローン関係の契約に必要な費用
<2000万円のローンを組んだ時の例>
・契約書に収入印紙(2万円)
・事務手数料(3万2400円)
・保証料(40万円)
・火災保険料(15万円)
・瑕疵保険検査・瑕疵保険料(10万程度)
ローン諸費用では、利用する金融機関、プランなどによって多少変わってきます。
また、諸費用全体の中で、仲介手数料が大きなウエイトを占めます。
業者所有物件購入で、仲介手数料ナシならそれだけ安くなる可能性があります。
ざっくり計算して150万円前後の数字になってくるのではないでしょうか。
はじめにご紹介した物件価格の7~10%目安で良さそうですね。