住宅診断・住宅検査をホームインスペクションといいます。
中古物件の売買では、第三者であるホームインスペクターに住宅の診断を行ってもらうと、安心です。
ホームインスペクションのタイミングについてお話しましょう。
■ホームインスペクションのタイミング
ホームインスペクションは、国土交通省のガイドラインに沿って、民間資格を得たホームインスペクターが担当します。
中古住宅を購入するときに、傷み具合や、修繕費がどれくらいかかるかを、第三者の目で診断してくれるので、活用したいですね。
一般的な住宅購入の流れは…
① 物件見学
② 申込み(申込金、書面への記名・押印)
③ 契約成立(重要事項説明書・不動産売買契約書に記名・押印、手付金支払い)
④ 引き渡し、支払い決済
②と③の間にホームインスペクションを行うのが良いでしょう。
このタイミングならば、他の人に買われてしまう心配がありませんし、重大な欠陥が見つかれば契約を解消することが出来ます。
数万円前後の費用がかかりますが、第三者の目で診断が行われ、修繕の時期の目安と費用がわかります。
契約のときに、ホームインスペクションの結果をもとに、購入代金の交渉や、修繕してから引き渡す箇所を検討出来ます。
また、引き渡し後にかかる修繕費用の目安がわかりますから、資金計画に含めて考えやすくなります。
■ホームインスペクションはどこに依頼する?
ホームインスペクターは、現在は民間資格で、それぞれの協会が試験を行って資格認定を行っています。
それぞれの協会の公式サイトから、資格者を検索することが出来ます。
『公認ホームインスペクター(住宅診断士)』
NPO法人日本ホームインスペクターズ協会が認定する民間資格
(参考)ホームインスペクター協会
https://www.jshi.org/
『ホームインスペクター』
一般社団法人住宅管理・ストック推進協会が認定する民間資格
(参考)一般社団法人住宅管理・ストック推進協会
http://www.jyukan.org/homelist.php
『建築士会インスペクター』
建築士会が主催する登録制度
(参考)公益社団法人日本建築士会連合会
http://www.kenchikushikai.or.jp/torikumi/news/2012-06-19.html
■ホームインスペクションについて
国土交通省では、住宅ストック循環支援事業を行っており、40歳以下の人が、ホームインスペクションを実施して『既存住宅売買瑕疵保険』加入、中古住宅を購入する場合に補助が受けられます。
申請期間は、「平成29年1月18日(予定)~遅くとも平成29年6月30日」となっており、補助事業者が手続きを行います。
(参考)国土交通省 住宅ストック循環支援事業 補助金について
https://stock-jutaku.jp/purchase/
(参考)国土交通省 住宅ストック循環支援事業について(平成28年10月)
https://stock-jutaku.jp/doc/pdf/jigyo_gaiyou.pdf