住宅ローンの組み方にはいくつかの知っておきたいポイントがあります。
支払う利子を減らすには、借入期間を短くすることが一番ですが、ムリな返済は後悔を大きくします。
本当に後悔しない住宅ローンを組むために知っておきたいことをまとめてみましょう。
■ざっくりした借入診断はあくまでも目安
よく言われる借入額の目安は、『年収の5倍、返済割合25%』のラインです。
フラット35の目安では、年収400万円未満30%以下、年収400以上35%以下となっています。
(参考)フラット35 【フラット35】のご利用条件(2016.4)
http://www.flat35.com/loan/flat35/outline.html
しかし、ギリギリのラインと考えたほうが良く、年収500万円の税抜き後の手取りの目安は、年間395万円くらいです。
この数字を見ると、月収から返済に回せるのは6~8万円、ボーナスがあてにならないなら年間100万円を超える返済は厳しいのではないでしょうか。
賃貸家賃ならば、生活状況に応じて安いところに引っ越せますが、住宅ローンの返済額は見誤ると、ローン返済に追われて苦しむ事になります。
ムリな繰り上げ返済も大変危険です。
一般的な目安は参考にとどめて、ライフプランを含めた組み方を考えていきましょう。
(参考)平均年収.JP
http://heikinnenshu.jp/tokushu/tedori.html#chapter9
(参考)デジットさんの手取り計算
http://digit-01.com/lifeplan/lifeplan_tedori.html
■ライフプランを考えたローンの組み方
教育費や老後資金、病気などもしものときの備え、住宅の修繕や設備の入れ替えなど、必要なお金を生活スタイルや家族構成にあわせて計算しておくには、ライフプランにそって予算を考えておくと安心です。
働き方やこどもの数、住宅に限度一杯お金をかけたいのか、生活にゆとりがほしいのかといった状況は、家庭ごとに違います。
ライフプランを考えてお金の配分を考えておくと、住宅に回せるムリのない予算が見えてきます。
住宅購入の目的は、家族が安心して暮らせることではありませんか?
ムリな返済計画を決行すると、家庭内がギスギスして、ローンに振り回された生活を送る事になってしまいます。
ハウスメーカーの提案のままに、限度一杯に借りるのはやめておきましょう。
■限られた予算で住宅を選ぶには…
『新築にこだわらない』
新築と中古物件では予算がかなり違ってきます。
むしろ、中古物件では、立地の良い物件をお得に購入できる確率が高まります。
『中古リノベーションを検討』
物件を安く購入して、思い通りにリノベーションする方法を検討しましょう。
予算の割に、新築並みの満足度が期待できます。
『譲れない条件・譲ってもいい条件を明確にする』
物件選び、予算の中でやりくりしなくてはなりません。
住宅購入の目的をはっきりさせ、優先順位の高いこだわりを生かす計画をたてると、予算内で満足度の高い住宅にできるでしょう。
ムリのない返済と満足度のバランスを上手く取って、住宅ローンの計画を立てましょう。