久々の登場、シゲルです!
突然ですが、物件の査定って聞いたことありますか?
聞いたことや見たことはあっても、経験したことが無いという方がほとんど
だと思います。
そんなあなたは是非読んでくださいね!
ある日、自宅を売りたいので査定して欲しいとネットで依頼を受け、
新入社員のポチを連れ、査定書類を持ってお客様宅に出かけました。
バンブ夫妻は自宅である戸建を売りに出したいとのことで、査定を申し込んで
こられたお客様。
バンブご夫妻宅のリビングに通され、査定書類を渡すと、
査定額を見たバンブ夫、いきなり怒り出しました。
「ふざけないでください!なんなんですか、この金額は!
他の不動産会社さんなんて、これより1千万高い数字出してきましたよ!
だいたい、あなたやる気がないでしょ。
誠意が感じられないんですよっ。」
「えっとですね…
この金額は私どもが好きに付けている額ではなく、このあたりの成約事例や
路線価など、それらを元に根拠があって出している金額なんですよ。
そもそも、その他社の営業の方は売れなくても責任ないですから、それはそれは
お客様の気を引くために適当なことを言いますよ・・・(汗)。」
「いーやっ!あなた、まったく話になりませんね!失礼です!」
ぶつぶつ…
そんなこと言われても…
俺っち、真面目に金額付けただけなのに…
その時、おもむろにポチが話し始めた。
「バンブ様のそうおっしゃりたいお気持ちはわかります。
そりゃあ、1円でも高く売りたいですよね。その気持ちは藤沢も同じです。」
そうだそうだ、言ってやるんだ。それこそがお前さんの役割だぞ!
言ってやってくれたまえっ!
「藤沢って、声が低くて怖いですし、顔もこんなで愛想がないですし、
関西人のくせに面白いこと一つ言わないし…
私、お客様のおっしゃりたいこと、とてもわかる気がします!!」
そ…そこまで言う?
っていうか、そんな風に思ってたん?俺のこと…。
「でも…先日の出来事ですけれど、住○不動産さんが3年売れなかった物件を、
あっさり売った経緯があります。
どうしてそんなに簡単に売れたのか、それはただ、藤沢の知識が豊富だった
からです。恵まれている大手の営業さんよりも、ハングリー精神でこれまで
やってきた藤沢の方が、知っていることが多かった、常に勉強してるんですよ!
こんな風に見えますが、熱い男なんです。」
「そ、そう、そうなんですよ!
値段を高く付けるのは簡単です。
他社の営業マンは売主さまから媒介契約(簡単に言うと、貴社に私の物件を売却
する権利を一任しますという事)
をもらうノルマがあったりします。
だから売れもしない高値を提示するんです!
高く売れたら、お客様だけでなく、我々業者が頂く手数料も高くなるわけですから、
それはもちろん、私だって高く売りたい。」
でも!
でもでも!
「結局売れなくて値下げを続ける羽目になると、物件の印象も悪くなりますし、
結果、時間も掛けて相場以下でしか売れなかったなんてよくある事です!
「あれ~?この物件、ずっと売りに出てるよね。
売り出した時よりも、どんどん価格が落ちてるよね。」
「そんな印象を持たれてしまったら、どうでしょう。
あなたなら、そんな物件買いますか?」
「適正な価格で売り出した時に、一番初めに内覧に来るお客様こそが、
一番熱いお客様なんです!」
そんな気持ちを真摯にお伝えしてみました。
バンブ妻:「ここまで言って下さっているんだから、
とりあえずクレパスホームさんにお願いしたらいいんじゃないの?」
バンブ夫:じ、、じゃあ、とりあえず3ヶ月お願いします(媒介の契約期限はマックス3ヶ月です)。
「良かったですね~!社長!!」
実際のところ、こういうタイプのお客様は結構いらっしゃいます。
特に、大手不動産会社とはいえない会社の言うことは、ハナから信じて
頂けないことも。
査定は知識も経験も必要ですので、業者によって多少の差はありますが、
スキルがあれば、本来ならば、大手であろうが中小であろうが、査定額は
似たような金額を提示するはずなのです。
なぜなら、成約事例や路線価等をもとに算出するわけですから。
でも物件を預かると賞金をもらえたりとか(実際、私が昔働いていた中堅の
不動産会社は、媒介キャンペーンたるものがあり、売主さまから物件を預かる
と賞金がもらえました)、
ノルマがあるとか、そういう事があるので、売主さまの気を引くために
高値提示する営業マンが後を絶たないのです。
本音を言うと、大手さんには絶対に敵わないこと、もちろんたくさんあります。
それは間違いありません!
でも、大手さんには負けないことや、むしろ勝てることも中小にはあるんですよ。
ですから、ご自分の家を売りたいなぁと思ったら、
大手さんだけではなく、地場の中小の不動産会社の意見も公平に聞いて
判断するべきです。
いかがでしょうか?
査定の現場、参考にしてね!
また会いましょう!
バイなら~(ふる!)