不動産売却を考えた時に気がかりなのが、ローンが残ったままの家を売却できるのかということ。転勤や親元での同居が決まったなど、ローン返済途中で家を売らなければならないケースがあります。不動産売却とローンの完済についてお話しましょう。
■ローンが残っていても売却できる？
ローンが残っている状態で不動産を売却することは可能です。
ただし、ローンが残っているということは、抵当権がついているわけですから、売却のタイミングで完済しなければなりません。
＜方法① ローン返済ができる金額で売却する＞
ローン残額を超える価格での売買交渉をし、不足分は貯蓄で補うか、親の援助で切り抜けるという方法が考えられます。
どの方法を選ぶにしても、どれくらいの価格で売れるのか査定を受けて、判断すると良いでしょう。
同じエリアの似た条件で売りに出されている物件がどれくらいの値段が付けられているかを調べて研究するのも良いですが、仲介業者を通じて個人同士で売買するよりも、直接買い取り業者に交渉したほうが高く売れる場合があります。
買取業者の場合、自社で手を入れてリノベーション物件として高値で貸したり、他の中古住宅よりも高く売ったりできるので、高額買い取りが期待できます。
＜方法② 任意売却で売却し、残額をローン返済＞
ローン返済ができない状況だと言う前提で、物件を売却し、ローン残額は金融機関との話し合いで、分割返済していく方法です。
ただし、クレジットカードが持てない、他のローンが組めないなどの制限があります。
■ローンが残っている家を売りたい
まず、買い取りを得意としている不動産業者に相談しましょう。
仲介業者に依頼して売却する場合には、買い手を探す期間が必要ですし、ローン残高の関係で是非1000万円以上でと言っても、言い値が通るかもわかりませんし、抵当権がついたままでは、買い叩かれてしまうかもしれません。
買い取りができる不動産業者なら、売却の段取りを相談することもできますし、交渉で引き出した金額通りで売買できますから、予定が立てやすいでしょう。
しかも、業者が直接買ってくれる場合には、仲介手数料は発生しません。
ローンを完済できる査定額がもらえるなら、買い取り業者を相手にするのが正解です。
ローンが苦しいから、売却して住み替えしたいという場合にも、いきなり任意売却ではなく、買取業者に査定を依頼し、完済が可能になるか判断してからのほうが、信用情報に傷がつかずに済みます。
