不動産は定価が決まっているわけではなく、条件やタイミングで大きな違いが出ることがあります。それだけに、自分の所有している不動産の相場を知ることは、適正な価格で売却するために重要です。不動産売却の行動を起こすときに知っておきたい売却価格の決まり方(相場)についてお話しましょう。
■基本的な価格の決まり方
『積算価格』
固定資産税の計算の基本になるものに、国税庁が決めた路線価、国土交通省による公示価格があります。この価格をもとに、駅までの距離や土地の形や道路との関係など条件を考慮して土地の価値を計算します。建物については、木造、RCなどの違い、経年劣化など考慮した価格。これらをあわせて価格を算出します。
『収益価格』
賃貸物件として活用したときにどれくらいの収益が見込めるかに注目して価格を算出します。もし、表面利回り10%、家賃12万円が見込めるなら、1440万円の価値があると判断するのです。
個別の物件の条件によっても変わってきますし、周辺のライバルになる物件の価格設定にも左右されるでしょう。
これくらいの価格なら欲しいと思える…周りの復権価格を調べた上での、そんな感覚が価格を決めることもあります。
絶対の魅力があれば強気の価格設定が通ることもありますが、周りと比べて少しだけ安いこと、同じくらいだけれど、何か魅力を感じさせることが価格を押し上げます。
■不動産売却を決めたら?
個人で買い取ってくれる相手を探すのは大変ですし、契約書の作成、登記手続きなど、プロの手を借りたほうが良い場面が多いものです。
相続したけれど、財産整理のため、できるだけ早く売却したいという場合には、一般的な購入希望者に向けて発信しても、売却までに時間がかかることがあります。
早く売却したいと希望した場合には、買い取りを条件に、ずいぶん安い価格になってしまうケースもあります。
築年数が経っていれば、仕方のないことだと諦めてしまいがちですが、収益の出し方を知っている業者なら、買取額を高くつけてくれることも多いものです。
■買い取り・リノベーション
建物が少し古くても、リノベーションで安全性をあげ、物件をキレイにする技術は日々進化進化しています。
設備の交換、部屋の雰囲気を変えるリノベーションなどで魅力を引き出すことで、高値で売れますし、価値を高めることが得意な業者ならなら、高値で買い取りしても十分収益を上げることができます。
ストック住宅の流通は、国策としても力をいれているところですし、買い取りや、リノベーション物件の部門を持っている業者に相談すると、満足な売却結果になるのではないでしょうか。