不動産オーナー様へ

空き家は撤去or売却どちらが賢い?

不動産を撤去して更地にすると、固定資産税が高くなってしまうといいますし、売却すべきか悩む方も多いことでしょう。空き家を撤去した場合の工事費・税金などの費用についてまとめて見ました。判断のヒントにしていただけたら幸いです。


■代執行で800万円請求されたケースが…

今は住むことが出来なくても、いつか住むかも知れないし、財産として残しておくことは悪い選択ではない…思い出のある実家を相続し、そんな風に思いたい方にはショッキングな数字かもしれません。
2016年8月3日、北海道室蘭市で代執行された事例では、撤去費用として800万円が所有者に請求されたと言います。
宅地利用している(住宅が建っている)場合と、更地では、固定資産税が6倍にもなるケースがあることを考えると、できるだけそのままにしておきたいと考える人が多く、老朽化した空き家が増える原因にもなっていました。
しかし、指導や処分を受けるギリギリの状態まで放置すれば、固定資産税の優遇もなくなりますし、撤去費用を請求されることになるなら、早いタイミングで不動産の処分を本気で考える必要を感じます。


■空き家撤去の費用はどれくらい?

持ち主が業者に依頼した場合の相場は、1坪あたり、木造で3~4万円、鉄筋コンクリートなら5~6万円程度です。
あくまでも目安で、住宅前の道路が狭く建て込んでいる場合には、手作業や養生が必要になりますから、もう少し高くなるかもしれません。
また、廃棄物の処理費用が都市部の方が割高になるケースが多いということも計算にいれておくと良いでしょう。
直接業者に依頼したほうが、先程の代執行で請求された額よりも安くなりそうですね。
それでも、一般的な33坪程の建物で150万円前後の費用がかかるでしょう。


■不動産を所有し続けるのか売却するのか

『空き家対策特例措置法』など、放置することが必ずしも得策にはならない法整備が進んできました。
譲り受けた住宅に住むことが出来ないのであれば…

『空き家期間が短いうちに売却を検討する』
管理が行き届かないと傷みやすく、資産価値が下がってしまいます。早い時期に売却したほうが高く売れ、心理的な負担も軽くなります。

傷みが激しい場合撤去を検討する』
管理のコストをかけて所有を続けるよりも、特定空き家になってしまう前に撤去したほうが良いでしょう。もし、そこまでの傷みではないと判断するなら、リノベーションを得意とする不動産に相談してその後を任せるという選択肢もあります。
リノベーションで価値を高めることを得意とする業者の場合、自社買い取りを行う場合も多く、時期を長引かせずに解決できるメリットがあります。

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