東京はワンルームで20万円以上の物件が珍しくないと聞くと、さすがに高いなと感じる方も多いのではないでしょうか。
どれくらいが平均的な家賃なのか、そして、東京の中でも平均的な物件が探しやすいエリアはどこか、ご紹介しましょう。
■東京の平均的な家賃は?
賃貸物件の情報があつまる『公益財団法人東日本不動産流通機構』の情報によると、2016年の10~12月の東京23区の賃貸マンションの平均家賃は10.1万円でした。
平均家賃が高いのは、港区の19.7万円、渋谷区13.3万円、中央区13.1万円、千代田区12.1万円、目黒区11.7万円です。
港区は六本木や赤坂と言った高級マンションが並ぶエリアですし、都会的で東京らしい六本木の高層マンションでは50万円から300万円を超える家賃なのですから、平均値が高いのも納得です。
こうした例は極端だとしても、東京23区中11区が平均家賃10万円を超えています。
大手検索サイトで主要駅前のタワーマンションの家賃を調べると、20~30万円が当たり前となっています。
ただし、こうした突出した物件が少ないエリアでは平均家賃はこれほど高くありません。
足立区7.8万円、葛飾区8.0万円、北区8.5万円、豊島区9.2万円です。
■住みやすさと家賃のバランスがいいのは?
希望するライフスタイルによっても評価が分かれるところですが、住みたい街ランキングにランクインする街は、おしゃれなイメージがブランド力になっています。
例えば人気の高い恵比寿では、恵比寿ガーデンプレイスのようなシンボルがあり、文化的な施設が集まっているだけでなく、飲食店も豊富です。
しかし、知名度が高く人気の街は、家賃の平均も高くなりがちです。
7~8万円以下の物件が豊富で、住みやすい街と考えると、北区、豊島区が狙い目です。
巣鴨・駒込あたりは、人気地区の文京区と隣接していますし、山手線で池袋まで7分と近いので、買い物に出るのも便利です。
山手線の北側エリアは家賃の平均が比較的安くなっています。
埼京線で主要駅に直結できる赤羽も注目です。
駅前に大型商業施設があつまっていますし、「住んでみたらとても住みやすかった。」と感じる人が多い街です。
■ライフスタイルにあった街選び
東京は都会的でスタイリッシュな生活を選ぶことも出来ますが、平均家賃の高いエリアから少し離れた場所では、家賃が7~8万円以下でも便利で住みやすい街があります。
家賃は毎月必ず支出しなければならない費用ですし、少し余裕があるくらいで設定すると、趣味や貯蓄に回せる予算が作りやすくなります。
山手線の北側のエリアに注目すると選択肢が広がりますね。