不動産購入

住宅ローンは総支払額で比較するといいって本当?

住宅の購入を考えた場合、ほとんどの方が住宅ローンの利用を検討するでしょう。
2016年のマイナス金利政策の影響もあり、住宅ローン金利は低水準になっていますから、今のうちにと考えている方も多いと思います。
住宅ローンを選ぶときのポイントについてお話しましょう。

 

■住宅ローンの総支払額とは?

住宅ローンは、高額の借り入れを長期に渡って返済するスタイルになりがちです。
ローンの返済額は、金利、期間、手数料などの諸費用によって変わりますし、保証料や団体信用保険料をローンにかかる費用として比べると本当にオトクな借り方がわかります。
実際に2017年1月の時点での実例を紹介しましょう。
条件は、『借入額3000万円、返済期間35年、ボーナス返済なし』です。

<プランA>月支払額77,836円
変動金利0.497%、総支払額3,353万円
(利息269万円、諸費用840,000円、団信保険料不要、)

<プランB>月支払額87,226円
5年固定金利1.180%、総支払額3,768万円
(利息684万円、諸費用840,000円、団信保険料不要)

<プランC>月支払額83,170円
5年固定金利0.891%、総支払額3503万円
(利息475万円、諸費用283,200円、団信保険料不要)

<プランD>月支払額89,812円
35年固定金利1.360%、総支払額3856万円
(利息772万円、諸費用840,000円、団信保険料不要)

 

■住宅ローン総支払額の傾向

変動金利は見直しが行われることが前提ですから、金利動向によって思い切った金利を採用できます。
プランAの金利は保証されているわけではありませんが、もしこの金利が続いたとしたら、プランDとは総額で503万円、月あたり5,334円の差があります。
当面、低金利傾向が続くと予想されていますから5年~10年の間に、劇的な金利上昇はなさそうです。
手元資金に余裕があり、繰り上げ返済が見込める場合には、見直し時に金利が上がっても、返済期間そのものを短縮して総支払額を圧縮することが可能です。
プランAのような変動型の低金利プランを利用しても良いでしょう。
現在、手元資金に余裕がなく、金利固定が安心だと言う場合には、フラット35を含めた長期固定を検討しても良いでしょう。

 

■ローン選びのポイント

・無理なく返済が続けられるかシミュレーションする。
・変動金利利用の場合、繰り上げ返済が可能な準備をする。
・ステップアップ型では、より現実的なシミュレーションをする。
・不安がある場合には長期固定を検討する。
・返済計画、審査など相談しやすい機関を選ぶ。
金利タイプ、返済期間、住宅資金の有無、返済額の設定など、金融機関やフィナンシャルプランナー、不動産仲介業者に相談してみましょう。

参考サイト
住宅本舗借り入れシミュレーション
http://www.jutapon.com/simulation/result_shinki2.html?TYPE=new_by_total&LOAN_VALUE=3000&BONUS_REPAYMENT_VALUE=&LOAN_YEARS=35

 

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