不動産購入

競売物件の落札相場はどれくらい?

競売物件は、市場の相場よりも安く不動産を購入できると注目されています。相場と落札価格の差が気になるところです。ネットで競売情報を公開している最高裁判所が運営する『981.jp』の落札額を調べてみました。


■東京品川区の物件で比較

<五反田の区分マンション2DK相当>
・競売 売却標準額「924万円」落札額「1780万円」(築年1981)
・2980万円(築年1980)、2780万円(築年1980)、2480万円(築年1969)

<大井町の区分マンション3LDK相当>
・競売 売却標準額「5186万円」落札額「7161.4万円」(築年2009)
・6690万円(築年2006)、5690万円(築年1998)
(2017年5月末しらべ)
どちらも鉄筋コンクリートづくり、建築年の近いものを並べてみました。
厳密には、建物の質、劣化の度合いなどが加味されるべきかもしれませんが、ざっくりと、同年代に建てられたものと比べてみて、割安感があります。
競売物件は、内覧できず、保証もないまま、現状を引きけなければならない特徴があるのですから、“安く買える”と言うのは本当でした。

(参考)981.jp
981.jp
(参考)ライフルホームズ 
http://www.homes.co.jp/mansion/chuko/tokyo/gotanda_00575-st/list/


■競売物件の落札の相場は?

競売の入札目安となる売却標準額は、市場相場の7割程度、さらに入札額の最低額は、そこから2割を下回らないと決められています。
立地が郊外で、転売先が見込めない場合には、市場相場の6割ほどで落札されてしまう可能性があります。
都市部では、売却標準額の1.5倍~2倍程の落札額になることが多いので、競売が安く購入と言ってもそれほどでもないという印象を受けるかもしれません。
しかし、売却標準額は、不動産鑑定士が競売物件に対して現地調査を行って計算します。
立地だけでなく、建物の構造や築年数など、価格の判断材料から、市場価格をはじき出し、その金額の7割程度を売却標準額としています。
もともとの評価額が低めに設定されているので、入札額が高額に感じますが、一般流通の検索サイトの金額と比べると、やはり安いですね。


■安く仕入れてコスパの良い物件を提供

都市部では、競売物件を落札して、付加価値を与えることで、コスパの良い物件が提供されています。
それは、誰にでも手がだせない競売物件を、プロの目利きと、リスクへの対処、不動産屋としての知識や経験があるかできることです。
入札は誰でも申し込めますが、まとまった資金が必要ですし、対処できないトラブルに見舞われることもありますから、簡単に手がだせるものではありません。
コスパの良い物件を探したいときには、競売物件を含め、中古物件のリフォームやリノベーションを得意としている業者に相談すると良いでしょう。

★競売情報
http://981.jp/agent0_qurep.html

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