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住宅ローンはライフプランから借入額を決める

住宅ローンの相談会に行くと、ライフプランから借り入れ可能額を計算してもらえます。
ライフイベントや家族構成、子供の学費を考慮して生涯収支を出しておくと、より確実な資金設計が出来ます。
ネット上のシミュレーターで試算した例を紹介しましょう。

 

■もし年収400万円のAさんなら?

・年齢 35歳(貯蓄800万円)
・妻の年齢 32歳
・第一子の年齢 3歳
・二人目の予定なし
・4年後の子供の小学校入学を機に住宅購入予定
・ローン借り入れ2000万円を想定
(参考)ゆうちょ ライフプランシュミレーション
http://www.yucho-moneyguide.jp/lifeplan/simulation/input
ゆうちょのシミュレーターで試してみと、生涯収支の予想額は85歳時点で126万円とギリギリセーフなところです。
もし、住宅ローン借り入れ額を2500万円にしたら、85歳時点で-268万円となり、不足が出ることが予想されます。
モデルケースのAさんの場合には、2000万円と2500万円が、生涯収支がプラスになるかマイナスになるかの分かれ目となっています。
この数値は、できるだけ倹約意識がある、出費を押さえて暮らす人を条件に選択しています。
東京では、平均的な中古物件の価格が2818万円、地方で1721万円(2013フラット35調べ)ですから、2000万円を借り入れて、中古住宅を購入する場合は、生涯収支をマイナスにせずに購入可能という判定です。

 

■住宅ローンの月ごとの返済はどれくらい?

2000万円を固定金利1.2%で借りたとき(手数料200万円として)…
・20年で返済したとき1ヶ月の返済額⇒93,774円
・30年で返済した時の1ヶ月の返済額⇒66,181円
・35年で返済したときの1ヶ月の返済額⇒58,340円
(参考)住宅保証機構 シミュレーション
https://www.hownes.com/loan/sim/repayment.asp#pagetop
35年で固定金利のフラット35がありますが、モデルAさんが、定年の60歳までに返済を終わらせようとすれば、20年返済を選ぶことになるでしょう。
1ヶ月の返済額は上がりますが、無収入になる60歳以降に余裕をもたせたいと考えるなら、短期で返済するのも良いでしょう。
ただし、ムリは禁物です。
年収400万円であれば、月収25万円前後ですから毎月の返済が93,774円となれば37.5%ですから、30年で設定しておいて奥さんの収入を、教育資金と繰り上げ返済に向けて貯金する方法もあります
Aさんに万が一のことがあれば生命保険で相殺されますし、定年後も働く社会になる見通しですから、返済が続けやすいプランを立てましょう。

 

■シミュレーションを利用してイメージをもつ

ポイントになる数字をいくつか入れるだけで、生涯収支がわかるゆうちょのシミュレーション、全国銀行協会のページなどで生涯収支を計算した上で、住宅ローンの融資額を決めて予算を考えると、借りすぎを防ぐことが出来ます。
ハウスメーカーの試算では、限度額いっぱいまでのプランを示されることもありますが、生涯収支を見て余裕がある住宅ローン計画を立てたいですね。
(参考)全国銀行協会 ライフプランシュミレーション
http://www.zenginkyo.or.jp/special/lps/basic1.html

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